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サンドブラストグラスについて解説！特徴や作り方まで

投稿日：22/09/13　更新日：23/01/02

サンドブラストという、ガラスに砂（研磨材）を吹きかけ表面をスリガラスに削る技法を用いることで、自分でおしゃれなグラスができます。マイグラスにしてもいいですし、プレゼントにしてもいいですね。ここではサンドブラストグラスの特徴や作り方などをご紹介します。

目次
サンドブラストって何？
サンドブラストグラスの特徴は？
サンドブラストで人気な季節のデザイン
サンドブラストグラスの作り方とポイントは？
作り方1）マスキングシートを貼る
作り方2）マスキングシートに絵を描く
作り方3）マスキングシートをカッターで切る
作り方4）サンドブラスト処理
ポイント
サンドブラスト・グラスの彫刻技法
平彫り
二段彫り
多段彫り
グラスへの文字彫刻
まとめ

サンドブラストって何？

サンドブラストは、砂（研磨材）をガラス表面に吹きつけ、スリガラスのように削る手法です。 1870年、ティルマン（B.C.Tilghman）により、船舶用の錆び取り用としてアメリカで考案されました。
1900年代になり、ガラス工芸に用いられるようになり、文字や絵柄をマスキングし、サンドブラストすることで、名入れした記念品などに利用されるようになります。
近年では、フッ酸（フッ化水素酸と硫酸の混合液）による腐食エッチングに比べ、安全性やコストなどの面で広く伝わり、個人でサンドブラスト工房を開業したり、一般でも体験など気軽にたのしむことができます。

サンドブラストグラスの特徴は？

サンドブラストの特徴は、まず安全性があげられます。グラスに砂を吹き付けるので、特殊な薬品等を使う必要がありません。またサンドブラスト用の機械は小型化されており個人でも導入ができ、作業なども容易です。

サンドブラストで人気な季節のデザイン

サンドブラストで人気の季節のデザインは、春は桜・クローバー、夏は花火・アジサイ・アサガオ、秋はもみじ・イチョウ、冬は雪ダルマ・クリスマスなどです。

サンドブラストグラスの作り方とポイントは？

作り方1）マスキングシートを貼る

グラスにマスキングシートを貼付けます。
サンドブラストを吹きつける際、広範囲に及ぶことがあるので、少し多めに貼り付けます。

作り方2）マスキングシートに絵を描く

あとでカッターで切りやすいように細かすぎないようにしましょう。

作り方3）マスキングシートをカッターで切る

マスキングシートの彫刻したい部分をカッターで切ります。
カッターで切る際はガラスを傷つけないように注意します。
カッターで切ったらマスキングシートをはがします。

作り方4）サンドブラスト処理

マスキングシートを剥がした部分にサンドブラスト機をつかって、研磨剤が均等に当たるよう吹き付けます。距離と時間で、深く掘ることができます。長時間当て続けるとガラスに穴が空くことがありますので注意しましょう。
吹付が終わったら、マスキングシートを外し水洗いします。

ポイント

マスキングシートを貼る際は、空気を追い出しながら貼るときれいに仕上がります。
サンドブラストを吹き付けるときは、少し離れた位置で均等に吹き付けるときれいに仕上がります。

サンドブラスト・グラスの彫刻技法

平彫り

1段階で彫る技法です。彫り方がシンプルなので初心者向きです。ただし、細かくなるとデザインが難しくなるので注意しましょう。

二段彫り

2段階で彫る技法です。デザインの線を最初に彫り、その後線の内側を再度彫ります。内側を掘る際吹き付けをぼかしたりすると、自然な感じが表現できます。

多段彫り

段差をつけて彫る方法です。遠近感が生まれもっとも自然なデザインの表現が可能です。

グラスへの文字彫刻

レイエスでは、サンドブラストによる名入れ以外に、オリジナルの焼き付け名入れを行っています。
名前をカットしたものをグラスに貼り、電気炉で焼きます。焼くことで、文字が取れる心配がありません。また、サンドブラストのように削らないので、すりガラスの乳白色にならず、ゴールド・シルバー・ブラックなど多色の名入れができます。
自社で作業しておりますので、1個から対応でき、安価で短納期を実現できます。

参照）レイエスの焼き付け名入れできるグラス
参照）レイエスの名入れ、サンドブラストなど

まとめ

名入れなどでよく利用されるサンドブラストとは、砂（研磨材）をガラス表面に吹きつけ、スリガラスのように削る手法です。特殊な薬品など使用しないので、安全性が高く、機械導入コストも低く、作業も容易です。平彫り、二段彫り、多段彫りなどの技法を用いることで、花の模様や風景画など、芸術的な作品を生み出すことができます。

ライター/内田昌宏 (Masahiro Uchida)

RayES／レイエスを運営するCIC株式会社代表。住宅メーカー勤務時代に、窓ガラスのように、グラスも2重にしたら結露しないのではないかと考え、2011年起業。 1年をかけて海外で職人を探し、レイエスの特徴であるスクエアデザインのダブルウォールグラスを商品化。加賀屋別邸松乃碧様やミシュラン三ツ星店など、日本を代表するホテルや飲食店で使用されています。趣味は一人飲みしながらの商品開発。

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