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ご案内

実行型新規事業コンサル



個人~中小企業経営者様


「会社の将来を考え新規事業をしたいが、何をしたらいいのだろう?」
「新規事業をしたいが、やれる人がいない」
「大手コンサルファームだと、料金が高すぎて手が出ない」

といったお悩みはありませんか?
御社の新規事業の立ち上げに、起業や新規事業の立ち上げ経験のある現役社長が、コンサルし、実際に作業をしながら実行します。
もちろん新規事業以外のサポート、相談にも対応します。
ただいま、「下請けから脱却する新規事業の作り方」無料Webセミナー受付中です。



内田昌宏 masahiro uchida rayes doublewall glass cic president レイエス 社長 

内田昌宏 
CIC株式会社代表取締役社長 兼 実行型新規事業コンサルタント。
1973年 愛知県岡崎市生まれ。
1996年 関西学院大学商学部を卒業後、一条工務店に入社。創業者や二代目社長のもとで直接教えをうけ、全社的な業務推進や経営企画に10年間携わる。住宅営業3年従事。
2012年 一人起業し、テーブルウェアブランド「RayES/レイエス」を立ち上げ、CIC株式会社代表取締役に就任。デザインは自社で行うファブレス経営で、ガラス、木、ステンレスなど多様な素材に参入。5つ星ホテルやミシュラン三ツ星店で使用されるブランドに育て上げる。
2020年 コンサルティング業務を開始。内装工事会社では経営を託され、新規事業を立ち上げ、1年で売上目標の2倍を達成。小売業者のコンサルではオリジナルブランドとネットショップを立ち上げ、4期連続で前年比売上増を達成中。

メディア出演
フジテレビ「とくダネ!」、読売新聞、日本経済新聞、中日新聞、日経トレンディなど

保有資格
1級建築施工管理技士、2級建築士、宅地建物取引士、インテリアコーディネーター




無料 web セミナー 実行型 新規事業 経営 コンサル 伴走 常駐 CIC株式会社 代表 内田 昌宏 rayes レイエス グラス



■サービスの特徴
サービスの特徴

1)起業経験、新規事業立ち上げ経験のある現役社長が担当
実際に起業や新規事業立ち上げの経験があるので、現実的で実行可能な提案ができ、経営者の視点でサポートができます。
※専門性が高い場合は、他のコンサルタントが加わることもあります。


2)実行重視のサポート
新規事業は計画より実行が重要。協力者を集めたり、各種申請、営業ツール作成、融資、補助金などもサポートします。御社へ訪問して作業することで新規事業の早期立ち上げが可能になりますす。
※相談内容や遠方の場合、オンラインとなることもあります。


3)時間給でコンサル代がお得。スポット利用が可能。
時間給なので、実働した分、必要な分だけ利用可能。スポット利用ができ、御社のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。月額プランやプロジェクトプランもありますので、相談内容に応じてご利用ください。


4)幅広い経営相談に対応
新規事業以外の経営課題にも対応可能。人の問題、お金の問題など様々な問題に対して同じ経営者としての視点から、サポートを提供します。御社の問題を、第三者目線でみることができます。

お客様の声

お客様の声 Y.T.さん(株式会社Y 代表取締役)

私たちの会社は長年製造業を営んでおり、主に下請けとして事業を行ってきました。しかし、最近では規模が縮小し、取引先からのコスト削減要求も厳しくなってきました。そこで、自分たちで新規事業を立ち上げようとしましたが、うまくいかず、行き詰まっていました。

やはり外部の意見を聞くしかないかと思いましたが、以前に別の会社のコンサルを利用した際、高額な料金で、提案だけされて、何も得られなかったという苦い経験があります。このサービスは、起業経験のある現役社長が担当し、実行までサポートしてくれると聞き、依頼してみました。

自分たちでは気づかなかった自社の強みを見つけてくれ、直請けできる新規事業の立ち上げを一緒に進めてくれました。ホームページや名刺の作成、集客や営業の道筋を立ててくれたことも大変助かりました。さらに、融資相談や補助金申請のサポートも非常にありがたかったです。

おかげで、3か月で新規事業を立ち上げることができ、売上も順調に伸びています。また、さまざまな悩みも相談できるので、新規事業立ち上げ後もサポートを受けています。うちの会社のことを知ってくれている外部の経営者がいるのは心強いです。

お客様の声 H.S.さん(有限会社S商店 代表取締役)

新規事業のおおまかなイメージはあったのですが、社員は日々の業務で忙しく、人材がいませんでした。そんな時、別の会社の社長からこのサービスを紹介されました。

新たに社員を雇うと、いついい人材を採用できるかわからないし、コストもかかりますが、このサービスならその心配もありません。すぐに行動に移すことができました。私の話もよく聞いてくれ、当初の事業計画をさらにブラッシュアップできたのはよかったです。

結果として、新規事業の立ち上げを3か月で成功し、新たな収益源を確保することができました。

お客様の声 M.K.さん(個人事業主)

自動車メーカーでエンジニアとして働いていますが、自分のアイデアを商品化して起業したいと考えていました。営業経験もなく、融資についてもわからず、どう進めたらいいのか悩んでいました。そんな時、このサービスを知りました。

月1回の顧問契約プランを利用しましたが、経験に基づく的確なアドバイスをいただき、十分に価値を感じています。ネットショップの立ち上げや展示会出展など、具体的な方法を教えてもらえたおかげで、自信を持って準備を進めることができました。

起業は泥臭くやるものだと思いましたが、その過程で一回り人間が大きくなった気がします。起業の夢がかないました。



■新規事業立ち上げまでの流れ
1.申し込み
2.初回相談 御社またはオンラインで実施
3.守秘義務契約・コンサルティング契約締結
4.調査・ヒアリング 経営層、社員、顧客へヒアリング、マーケティング調査
5.事業計画確認
6.実行 担当社員を配置し、立ち上げ後の自走を支援
7.新規事業立ち上げ

この流れにより、スムーズな新規事業の立ち上げをサポートします。



■料金
初回相談料:5,000円(60~90分、御社またはオンライン)

初回相談の内容から、下記のA~Cプランのなかで最適なものをご提案します。

A.基本プラン(時間給の実働)
「コンサル+実行」料金:10,000円/時間(3時間~、交通費別途)
実働重視の時間給体系により、柔軟かつ効果的なコンサルティングサービスをお得にご利用いただけます。

B.顧問契約プラン(月定額制)
「コンサル+実行」料金:3万円/月(交通通費別途)
月に1回、3時間の相談。経営全般の相談に利用したい方におすすめのプランです。オンラインなら、月に2回、1.5時間の相談も可能です。

C.プロジェクトプラン
「コンサル+実行」料金:50万円程度~(交通通費別途)
プロジェクトを策定し、1~2か月で完了する短期集中のプランです。
メリットの比較

社員を雇うよりメリットがある?

即戦力のある社員を大卒の平均年収600万円で中途採用するとした場合、年収600万円に加え、厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険、教育、研修費、光熱費、備品、交通費、住宅補助、食事補助、福利厚生費など、実際には800万~1000万円が必要です。さらに、人材紹介サービスを利用すると、採用コストとして約200万円が追加され、初年度の総コストは1000万~1200万円に達します。

一方、本サービスを利用すれば、実働分の料金のみで済み、雇用ではなく業務委託のため契約終了も容易です。退職金も不要です。また、コンサルティング料金には補助金が利用できる場合もあり、コスト面で非常に有利です。

社員を採用する場合、いい人材を採用できるかわかりません。経験のあるコンサルタントを利用することで金銭的メリットに加え、時間のメリットも享受できます。新規事業の立ち上げによって、1億円の売上増ができるなら、経営コンサルタントを活用するのも選択肢ではないでしょうか?



■サポートの種類
サポートの種類

[経営・マーケティング]

新規事業
起業
ブランディング
マネジメント
ファブレス経営
経営戦略
組織改革
社是社訓
顧客満足度向上
業界調査
STP/4P/3C/SWOT
ペルソナ作成
危機管理

[商品・デザイン・販売]

プロダクトデザイン
商品企画
ネットショップページ
バナー
パッケージ
パンフレット・チラシ
名刺
リスティング広告
SNS
SEO
プレスリリース
展示会出展
ネットショップ出店
ネットショップ運営

[生産管理・効率化]

工場職人探し
職人育成
実習生採用・育成
工場・倉庫レイアウト
品質管理
無駄業務削減
無駄ルール削減
コスト削減

[人事・財務・ほか]

採用
人事評価制度
コーチング
チームビルディング
資金調達
銀行交渉
クラウドファンディング
補助金申請
国際取引
貿易業務
中国語通訳
知的財産管理
飲食店レシピ開発
飲食店人材紹介



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■コンサルタントへの質問

Q.なぜ新規事業のコンサルなんですか?

単純に好きということになります。私は住宅メーカーの会社員を辞め、異業種のダブルウォールグラスの事業を立ち上げたとき、コネやあてもないまま、1人で始めました。中国での工場探しに1年を費やし、ストレスで口内炎ができ、歯茎が3倍に腫れ上がるほどの経験をしましたが、ようやく完成したグラスで一杯のお酒を飲んだ瞬間、その達成感は言葉にできないほどのものでした。

この経験を通じて、新しい事業を立ち上げる喜びを他の方々にも味わっていただきたいと思い、新規事業のコンサルティングに特化することを決意しました。新規事業は単なるビジネスの拡大ではなく、夢を形にするプロセスです。その過程で得られる達成感や喜びは、何物にも代えがたいものです。

問題のない会社は存在しません。現状に満足していては、じり貧になってしまいます。「このままではいけない、未来への投資をしなければならない」と考えている社長は多いですが、何をすべきか、誰がやるのかという課題に直面しています。そこで、私のサービスには「実行型」という要素を加えました。これは、時々ある伴走型コンサルティングではなく、強力に推進するという意味です。

新規事業で最も重要なのは「実行すること」です。世の中には素晴らしいアイデアを思いつく人がたくさんいますが、実行に移す人は少ないのが現実です。まず実行すれば、協力者が増えたり、方向転換が必要なことに気づいたりします。最初から想定した道筋でゴールすることばかりではないです。その過程こそが成長の糧となります。

実行のほうサポートさせていただきますが、新規事業を立ち上げた後には、引き継ぎが必要です。生みの苦しみを味わっていないと、その後の愛着も生まれにくいのではないでしょうか。ですから、新規事業の立ち上げを完全な丸投げではなく、できる限り一緒に実行していただくことをお願いしています。新規事業の立ち上げは、共に歩むことで初めて成功へと導かれます。


Q.どんな業界でもコンサルティングできるのでしょうか?

はい、どんな業界でも対応可能です。私は「ヨソモノ、バカモノ、ワカモノがイノベーションを起こす」という言葉に共感します。業界に深く浸かってしまうと、新しい視点を持つことが難しくなりますが、外部からの視点を持つことで、シンプルな疑問を投げかけたり、他の業界の成功事例を応用することができます。

実際に、未経験の内装工事会社でのリフォーム事業の立ち上げや、小売業者でのオリジナルブランドの開発をサポートしてきました。業界の知識は、クライアントの皆さんから学びながら進めていくことができると考えています。

もちろん、業界によってはサポートが難しいケースもあるかもしれません。その際は、他の専門のコンサルタントが加わったり、場合によってはお断りすることが誠実な対応だと思っています。私の役割は、クライアントの皆さんと共に新しい視点を見つけ出し、アイデアを実現するための実行までサポートすることです。


Q.内装工事会社ではどうやって新規事業を立ち上げたのですか?

知人の下請け専門の建築会社の社長から、経営をしてほしいと頼まれ、自分のダブルウォールグラスの会社と二足のわらじをはくことになります。建築会社のほう、当時、コロナウイルスの影響で売り上げが半減する見込みでした。

まずは、コストダウン、職人の採用、実習生採用、融資交渉、助成金申請など行いました。そして、受注単価や利益率を上げるために、新規事業として内装やリフォーム事業を直請けできる体制を考えました。

この建築会社は店舗内装の軽量鉄骨や石こうボード貼りが専門でした。当時職人さんは20名程度いたのですが、職人さんの中には、電気工事やクロス貼り、大工工事もできる方がいることが判明。設計や監理は従来の元請にお願いし、設備や水道工事は現場で知り合った業者に依頼すれば可能と考えました。

新規事業を始める前には、薩摩の教え「最も尊ばれるのは何かに挑戦して成功した者。以下、挑戦して失敗した者、自ら挑戦せずに他者を助けた者、何もしなかった者、何もせずに批判する者、足を引っ張る者と続きます。」を話し、社員たちに協力を頼みました。

新規事業のような大事なことは、人に任せてもうまくいきません。権限のあるものが自ら引っ張る必要があると考え、自分ともう1名で実施しました。

途中、飲み会の席で社員の数名から反発の声があがり、酔った勢いで暴言もはかれましたが、翌日、彼らと個々に会い、再度協力を頼んだことで、その後はむしろ彼らが積極的に助けてくれました。新しく変わることが嫌な人もいますし、蚊帳の外にいるようでいい気のしない人もいます。こういう気持ちのケアが必要だと痛感しました。

集客はホームページや名刺を刷新し、リスティング広告を活用しました。これはグラス事業で培った得意分野でした。結果として、1回の受注が億単位の案件も入り、1年で売上目標の2倍を達成。下請け専門会社が直請け、元請けに変わる面白さを体験しました。


Q.小売業者ではどのようにして、オリジナルブランドを立ち上げたのですか?

知人の生活用品小売業の社長から、私のダブルウォールグラスの話を聞いて、自社ブランドを立ち上げたいとの相談を受けました。当初はアドバイスを求められましたが、やがて「やってくれませんか」という依頼に変わりました。

月に3回程度会社に顔を出し、社長の話を聞きながら3C分析を行い、プレイヤーが不在の業者向けプロ仕様をターゲットとしてオリジナル商品を選定しました。

製造は既存の仕入れ会社に依頼し、容器やパッケージ、ホームページはプロ仕様をイメージしやすいものを作成し、PL保険に加入、自社オリジナルブランドを立ち上げました。現在、3商品を投入しており、20商品までの計画を進めています。ネットショップ(楽天・アマゾン)のサポートも行い、商品ページの改善や広告運用などし、4期連続で前年比売上増を達成中です。


Q.なぜ起業したのですか?

起業は私にとって長年の夢でした。会社員としてのキャリアをスタートさせた1年目、仕事が終わるとMBAや中小企業診断士の勉強に励んでいました。振り返れば、コンサルタントという職種にも興味を抱いていたのかもしれません。入社2年目には本社に呼ばれ、創業者や二代目社長のもとで直接指導を受ける機会を得ました。全社的な業務推進や経営企画に携わる中で、経営に関わる仕事の魅力に引き込まれ、起業への思いは次第に薄れていきました。

しかし、創業者から「現場を知ったほうがいい」と言われ、一兵卒として住宅営業に従事することになりました。ある日、喫茶店でお客様の間取り図面を描いていると、コップが結露してテーブルが水浸しになり、図面が台無しになってしまいました。その時、「窓ガラスのように二層にすれば結露しないのに」と考え、インターネットで二層構造のグラスを見つけました。技術的には可能だと知りつつも、デザインが自分の好みのものがないと思い、二層構造グラスで起業したらどうかと漠然に思っていました。そんな折、本社への異動の辞令が届きました。

起業人生と会社員人生、どちらを選ぶべきか悩みましたが、後悔しない人生を考えたとき、起業の人生を選びました。孔子の「好きなことを仕事にすれば、一生働かなくてすむ。」という言葉にも影響をうけていました。

起業によって得難い経験を積むことができ、自分が亡くなったときに「何かを成した」と言えるものを残せたと思います。起業は決して簡単ではありません。同時期に起業して辞めていった人も多く見てきました。それでも、起業は生きている実感を与えてくれます。1年が、2年にも3年にも感じられるほど濃密な時間を過ごし、つらいことも味わいながら、忍耐や感謝など学び、人間として成長できたと感じています。起業を目指す人には、決して軽々しくおすすめできませんが、その挑戦には計り知れない価値があると信じています。


Q.起業当時はどんな感じだったのですか?

会社員を退職してすぐしたことは、まず髪を切って坊主頭にし、同じシャツやズボン、下着、靴下を3枚ずつ購入しました。髪をセットしたり、服装を考えたりする時間を省き、「1万時間の法則」(一流の専門家になるためには約1万時間の練習や努力が必要)を早く達成するために、1日15時間、正月休みなしの365日働きました。今では髪を少し伸ばしましたし、休みもとるようにしましたが、服装は変わらず同じものです。

ターゲットとデザインは比較的早く決まりました。食器業界は女性をターゲットにしたブランドが多い中、一人暮らしの男性が増えていることに着目し、男性向けのグラスを作ることにしました。自分自身も家で飲むことが多く、気に入ったグラスがなかったため、ターゲットは自分のような人々。自分が欲しいと思う、かっこいいスクエアデザインのグラスで独自の世界観を作り上げました。

当時、中国は「世界の工場」として知られており、二層構造のグラスはどのメーカーも中国製でした。そこで、中国の工場を探すために、ネットで調べたり、義烏市という世界最大級の卸売市場を訪れたりしました。父の知人の社長から中国人社員を通訳として参加してもらい、二層構造を作れる会社を探し回りました。しかし、どの会社も「できる」と言いながら、サンプルは期待外れ。これグラスではなくて花瓶ではと思うようなこともありました。上海や北京を駆け巡る日々が続きました。この時期は特に辛く、ストレスで口内炎ができ、歯茎が3倍に腫れ上がり、上海のホテルで水風呂に2時間浸かったこともありました。売れるものがないという現実は、努力のしようがなく非常に苦しいものでした。

10か月間、工場が見つからない状況が続き焦りが募ります。今度は中国語のホームページをわからないまま調査。すると数社新しく工場をみつけ、2か所サンプルを依頼します。1か月後、中国へ行くとほぼ理想通りのものができる工場を見つけました。このまま帰国して時間を無駄するのはもったいないと思い、中国での滞在を延長し、修正サンプルが完成するまでひとりホテルで待つとお願いしました。10日後、ついに理想のサンプルが完成。そのグラスを手に、ホテルのレストランで乾杯した瞬間は、私の起業人生の中で最も感動的な思い出です。その日、工場の中国人2名と共に中国の代表的なお酒白酒のボトルを空けました。今でもその工場とは、お互いの家族を紹介しあい、友好な関係を続けています。

正式に1万個弱のグラスの注文をする際、覚悟をもつため、自動車を売却しました。初めての海外取引に備え、JETROの貿易実務講習を受け、フローを理解し、契約書を作成、通関業者を見つけました。まだこの事業に不安があったため、倉庫など借りず、実家に納品させてもらいましたが、業者の手違いでコンテナで来てしまい、実家の前まで入れず、近くの空き地から何十回もピストン輸送しました。140サイズのダンボールが200個以上、実家の和室や廊下を埋め尽くしました。

販売はネットを通じて行い、自社サイトに力を入れました。PhotoshopやHTML、撮影技術の勉強も独学でし、ネットショップのデザインは私が行い、カートシステムなどは業者のものを利用しました。プレオープンの日は2012年3月11日になりそうでしたが、東日本大震災のあった3月11日は申し訳ない気がしたので、業者に無理言って3月10日にオープンしました。最初の注文は母の友人からでした。しばらくして岡山県の方から、和歌山県の方が大量に購入してくれたり、川崎の有名な洋菓子店リリエンベルグさんが買ってくれたりしました。

3月はプレオープンとして割引販売し、アンケートに答えてもらいました。多くの方に喜んでいただけましたが、中には「私は〇大出身ですが、あまりいいデザインではないから、よしたほうがいいでしょう」といった厳しい意見や、品質が良くないと言われるまま3回交換したこともありました。出荷には両親や姉も手伝ってくれました。ラッピングは有料講習をうけたものの未だにできません。家族の協力に感謝しています。

ある程度の手応えを感じ、6月には中国の工場へ2回目の注文をしました。実家から徒歩10分の場所に倉庫を借りることができ、姉の知人など3名のスタッフが手伝ってくれることになりました。そして、一人暮らしをしていたアパートを引き払い、倉庫で寝袋で寝ながら仕事をする生活を、7年続けました。ガラス以外にも、木、ステンレスなど多様な素材に参入し、テレビや雑誌などに取り上げられ、テーブルウェアブランドブランドとして認知されつつあります。現在では、5つ星ホテルやミシュラン三ツ星店でも使用されるようになりました。起業当初の苦労と挑戦は、今の私を形作る大切な経験となっています。


Q.一条工務店の会社員時代どんな感じだったのですか?

1995年、関西学院大学に在学中の私は、阪神淡路大震災にあいました。震度7の揺れは、私の住んでいたアパートからわずか100メートルの距離で土砂崩れを引き起こし、34名もの尊い命が失われました。この悲劇を目の当たりにし、地震に強い家づくりの重要性を痛感しました。そして、地震に強い家づくりをしていて、実家にも近い浜松市の一条工務店に入社します。

1996年、約300名の新入社員の一人として一条工務店に入社しました。文系男子は全員営業部に配属され、最初の赴任地は福岡市。赴任して2ヶ月後には、中洲にあった福岡事務所でローンの担当を任されました。異動の知らせは、当時の上司に博多の居酒屋へ誘われ、その席で、明日から中洲ね。とライトに言われたことを思い出されます。

1年間のローン担当を経て、入社2年目には浜松本社の企画部へ異動しました。企画部は、業務や営業の推進、人事、ツールの制作、研修、物流など多岐にわたる業務を担う部署で、一番行きたいと思っていた部署でした。最上階の一番奥にある社長や役員の部屋の隣にありました。

赴任して言われたのは、「生き字引になれ」と。就業規則や社内通達、社内報を読み漁る日々が始まりました。新聞8紙と業界紙4紙を読み、住宅関連の記事をスクラップして社長や役員に届けるという、ひたすら読むことに徹する毎日でした。

この時期、私はあらゆる業務もさせていただきました。新入社員の入社式手配や懇親会の司会、研修講師、ニューヨークでの新卒採用、工場見学会の説明係、税金のしおり作成、プレス発表、役員との展示場同行など、多岐にわたる業務を経験しました。

次第に会社のあらゆる会議にも参加するようになり、営業本部会議や常務会議にも常時参加しました。会議にそなえ資料をつくり、議事録を取り、発言もすることができました。会議後は、決定した施策を、部署間で調整し詳細ルールを決め、社内通達を行うことが主な業務となりました。自ら手を挙げて内勤社員の人事評価制度導入や、CSの取り組みもさせていただきました。

入社2年目からの10年間、創業者や二代目社長のもとで直接教えを受け、全社的な業務推進や経営企画に携わりました。創業者と二代目社長は小学校からの幼馴染で、お二人ともすでに亡くなられてしまいましたが、お二人から教えてもらった、ものの考え方や仕事の仕方は、今でも私の中に生き続けています。

今でも思い出される楽しかった時間。創業者とは毎朝ホテルに迎えに行き、2人で工場へ行き、夕食を共にしながらホテルへ送るという、二人だけの時間を数週間過ごしました。二代目社長とは全国行脚やイタリア視察旅行に同行させてもらいました。

そして、退職したあとも変わらず接してくれた人達がいました。 同じく創業者と二代目社長と幼馴染だった取締役、毎年泊りがけの飲み会を開催してくれました。遠方ながら年に数回連絡くれる元上司。グラスを住宅展示場用に大量に購入してくれた元上司。グラスを買ってくれたり、年賀状やSNSで近況報告したり会ってくれる元上司、先輩、同期、後輩。ありがとうございます。

今やギネス認定「年間で最も売れている注文住宅会社」となった一条工務店には、感謝しかありません。私が無謀にも起業したのも、一条スピリットがあったからこそ。そして今もなお、一条工務店で学んだたくさんの教えをもとに、日々の業務に取り組んでいます。


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